この御方を何方と心得る!!

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「貴女はそのスライムの仲間みたいだから、相手するわ」 渋々といった感じだが、杖女もハンマー男と距離をとる。 その動きに合わせて、俺らも離れて奴等と向かい合った。 ハンマー男は距離をとったことを確認した瞬間に駆け出し、俺に向かってハンマーを振り下ろす! ドゴッ! 俺が横に跳んで避けたことによって起きた鈍い音を合図に、それぞれの戦いが始まった。 ふむ、とりあえず初めてのSランクだし、全力を10%くらいにして戦うかな。 ちなみに初戦以降はいつも5%を全力に戦ってた。 「想像魔法、実力封印90%」 俺が小声で魔法を発動すると、いっきに全身が怠くなった。 ハンマー男を伺うと、開戦のときとは違い、距離を保ちながら俺を警戒している。 言動や初撃から、バカで力押しに任せるタイプかと思っていたんだが、ある程度は考えて行動するようだ。 まあ俺からすれば、距離を保ってるのは好きに魔法を使ってくれと言われているのと同じだけどな。
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