第4章 親友と言う名の相談相手

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他の人に頼めばと思ったが、レルトとルミンの関係を知らない者には言いたく無いから却下。 アネルートフィアはこの類の話は禁止。 ならばリルイやミルトューレはどうかと思ったが、それも止めた。 彼らはどちらかと言えばメイトューレ派だからだ。 結局の所、自分で答えるしかない。そう思ったフィルシーは頭で文章を考える。 しばらく沈黙が部屋を支配する。 「あくまでだよ。あくまでも私ならどうして欲しいかって意見だけど……」 フィルシーはそう前置きをしてから言葉を続ける。 「私ならレルト君には正直になって欲しいな。自分の気持ちにしっかりと答えて欲しいの。そっちの方がスッキリするから」 ここで間を取り、彼女は酒で唇を湿らす。 「きっとメイちゃんもそう思ってるはずだよ。勿論、いますぐにとは言わないよ。メイちゃんが告白するか、レルト君がルミンちゃんに告白する時までいつも通りでいていいんだよ」
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