第4章 親友と言う名の相談相手

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「……フィルシーの所へ行って酒か……。何をしに行っていたんだ?」 「相談だよ。アネルにはしにくい相談」 「恋愛か?」 アネルートフィアの問いにレルトは首を縦に振る。 「そうか……気を遣ってくれたのだな。優しい息子だ」 嬉しそうに笑顔になったアネルートフィア。 そんな彼女にレルトは一言。 「飲み過ぎないでね、アネル」 「安心しろ。今日はもう寝る」 空になった瓶を振って見せるアネルートフィア。 空き瓶の数もいつもより少ない事から、明日の事を考えてくれているのだろう。 「おやすみ、アネル」 「あぁ、おやすみ。良い夢を」
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