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「……フィルシーの所へ行って酒か……。何をしに行っていたんだ?」
「相談だよ。アネルにはしにくい相談」
「恋愛か?」
アネルートフィアの問いにレルトは首を縦に振る。
「そうか……気を遣ってくれたのだな。優しい息子だ」
嬉しそうに笑顔になったアネルートフィア。
そんな彼女にレルトは一言。
「飲み過ぎないでね、アネル」
「安心しろ。今日はもう寝る」
空になった瓶を振って見せるアネルートフィア。
空き瓶の数もいつもより少ない事から、明日の事を考えてくれているのだろう。
「おやすみ、アネル」
「あぁ、おやすみ。良い夢を」
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