第5章 勝利を望む者達

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彼に言われ、パーリス達は気付く。 確かに戦闘中は緊張など感じない。 だがそれは単に、緊張を感じる余裕が無いだけであり、レルト達の様にハイテンションになる訳では無い。 「決勝であれ準決勝であれ、する行動は戦闘で目的は勝つ事。今までと変わり無いわ」 ルミンにそう言われシグが苦笑する。 「年齢的には俺達が先輩なのによ。これじゃあ、俺達が後輩だ」 「当然よ。経験した戦場の数が違うのだから」 口角を吊り上げるルミン。 そして彼女は自分のハンドガンの確認を始めた。 メンテナンスは昨夜、アイシャに頼み本格的にして貰っている。 それに今からオーバーホールしても時間が無いため簡易な点検だが、する価値はある。
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