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「あなたはこの隊の切り札だから。万全でいてもらわないと困るのよ」
「いつでも僕は万全であるように努めてるよ」
レルトはそう言ってデータフレームを開こうと思ったが、係員が呼び出しに来たためそれを止めた。
「抽選を行いますから会場へお願いします」
「あぁ、分かった」
短くパーリスは答えると、周囲に目配せする。
ついて来い。
無言の命令にレルト達は彼女の後を追い掛ける。
会場、つまりフィールドには残りの3チームが揃っていた。
今から抽選を行い、試合順番を取り決める。
抽選方法は古典的にあみだくじ。
魔法の妨害がゼロに近く、最も公正な方法だ。
結果、レルト達第38小隊は第2小隊と当たる事になり、カイン達第11小隊は第22小隊と戦う事になった。
試合順番はレルト達が最初のため残りの小隊は控室に引き上げて行く。
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