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「私はレルトにこの試合に気高き兵士を使って貰いたかったが……望ましく無いのだよな?」
パーリスとしては確実に決勝に進むために使って欲しいのだが、レルトは拒否した。
初めは病気関係かと思ったが、
「決勝に勝つためには1回でも多く残しておきたいんです」
それが理由だった。
「おいおい、それはやり過ぎだろ。ここの地形変える気か?」
シグが笑う。レルトは少し困った様な顔で、
「けど必要なんです。理由はその……少し軍関係が絡むので言えませんが」
と、申し訳なさそうに言う。
「けど、理由は決勝に行ったら理解出来ます」
「まぁ、そう言うなら仕方ない。だが本音としてはティーノ以外の後方魔法援護が欲しいんだよなぁ、殲滅力のある奴」
前衛を担うシグの意見。それに応じる人がいた。
「なら私に任せて頂戴」
ルミンだった。
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