第5章 勝利を望む者達

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「私は基本スペル式の魔法を使うけど、創造魔法も使えるのよ。本来は私とミルンの2人で使う魔法なのだけども、支援になら十分使えるわ」 ルミンはそう言ってデータフレームを展開し、その魔法の詳細を表示した。 「スペル式創造魔法、領域の絶対守護。ある地点を決め、そこを守る様に射撃魔法を展開する魔法よ。ミルンがいない今は射撃のみ可能よ」 本来は表に出ている方が銃による攻撃をして、裏の方がこの魔法を使用する。 現状としてそれは無理なので射撃のみとなる。 「でもなんかこれ、気高き兵士みたいな魔法だな」 メイトューレがそう口にした。 「それはそうよ。だってこれ、レルトの気高き兵士に憧れて創った魔法だもの。いや、憧れと言うより好きな人の魔法を使いたい、がしっくり来るわね」 ルミンは素っ気なくそう言う。
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