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入学早々、敦子に宣戦布告をした松井珠理奈は図書室で読書をしていた。そのとき、ガラッと扉が開いた。入ってきたのは・・・・・・
ねずみだった。
ねずみ『これはこれは、今年の一年生でダントツの実力を誇る、松井珠理奈さんじゃないっすか~。』
ねずみはいつものようにフードを被っており、ガムを噛んでいる。
珠理奈『誰だ、お前?』
珠理奈は本を閉じると臨戦態勢に入り、鋭い目をねずみに向けた。
ねずみ『申し遅れました。あっしは渡辺麻友といいます。まあ、ねずみと呼んでください。』
珠理奈『何の用だ?まさかタイマンか?』
ねずみ『いえいえ、あっしは珠理奈さんとやり合うきはありません。というか珠理奈さんとやり合ったらあっしは負けるし‼』
珠理奈はそれをきくと、ファイティングポーズをやめた。
ねずみ『今日は珠理奈さんにお願いがあります。』
珠理奈『なんだ?用件はきいてやろう。』
ねずみ『あっしと手を組みましょう‼』
珠理奈『断る‼』
珠理奈は即答だった。その早さに驚いたねずみは
ねずみ『なんでですか?』
珠理奈『テッペンはあたし1人でとる‼』
ねずみ『それは無理です‼』
珠理奈『あぁ?なんつった、てめー?』ねずみの言葉に少し苛立つ珠理奈。今まで喧嘩のことでバカにされなかったのだから当然だった。
ねずみ『だから~、1人じゃ無理と言ったんです。一度できいてくださいよー‼』
珠理奈『てめー、ぶっ殺す‼』珠理奈は右拳を振りかぶる。
ねずみ『いくらあなたが強いと言っても前田や学ランを相手にすればきっと返り討ちにあうでしょう。』
珠理奈はそれをきくと、拳をおろし
珠理奈『確かにそうだな‼確かにあたしでもあれ全部を倒すのはきつい‼』
ねずみは呆れている。
ねずみ『珠理奈さんって意外とバカ?』
珠理奈『あぁ、あたしはアホだぞ‼』
ねずみ『まあとにかく、あなたの実力とあっしの頭脳、少しの強力な戦力があればラッパパを潰すことは簡単でしょう。』
ねずみが自信満々にいう。
珠理奈『お前頭いいのか?』
珠理奈にそう聞かれると、ねずみはニヤッと笑みを浮かべた。
ねずみ『はい、悪知恵には自信があります。』
珠理奈『分かった‼手を組もう‼そしていっしょにテッペンをとろう‼』
珠理奈は意外とフレンドリーな性格だった。
ねずみ『えぇ、もちろんです⤴』
そう言ってねずみは少し不気味な笑みを見せた。
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