「根本の森」

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 そう言って、塚本はえっへんと胸を張る。別にたいした自慢ではない。 「そうなの……ツチノコなんてくだらない。私は根本よ。ミセス根本とお呼びなさい」 「ミセス根本さんですか……何故、森の老人を探してるんだ?」 「簡単なことよ。森の老人は私の許可なく『根本の森』に住み着いている。しかも自分の森だと主張し、私に敵対心を剥き出しにしてるわ。だから森の老人を探し出して手裏剣で刺して刺して刺しまくっちゃうの」  私はこの時、何故かガッツポーズをした。 「なるほど。だけど実際この森は森の老人のものだよ。なんたって森の老人はこの森の精霊だから」
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