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お弁当を食べ終わると、森へ入った。
森は朝も薄暗く、不気味だ。だが、この不気味さが、私を興奮させ、ついついそこらへんに居たクモやゴキブリなどを踏み潰したいという衝動にかられた。もちろん、それだけには留まることはできず、衝動のまま踏み潰す。
そうやって、10分ほど森の老人を探していると、一人の男と出会った。
短パンに普通のTシャツを穿いた小学生……いや、小学生にしては身長が大きすぎる。小学生に戻りたいと願う中学生か?
私はとりあえずその男に挨拶すると、尋ねた。
「すみません。変なことを聞くかもしれませんが、森の老人を見かけませんでしたか?」
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