一日モデル体験

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日曜日。 あたしと稜は撮影スタジオに来ていた。 凄い。 機械がめちゃくちゃある。 呆然としていると、稜に後ろから腰を抱かれた。 「うわっ?」 「唯、コード気をつけて」 「あ……」 あたしの足元にはコードが。 稜に助けられてなかったら確実に転んでた。 あたしは稜を振り向いて笑顔を向けた。 「ありがとう」 「どういたしまして」 稜の手があたしの頭にポンと置かれる。 そのまま頭を撫でられるあたし。 こうやって頭撫でられるの、あたし好きだな。 気持ちいい……。 そう思っていると稜に素早くキスされた。 「稜!?」 「唯があまりにも可愛い顔してたから」 ペロッと自分の唇を舐める稜。 なんて色っぽいんだろう。 あたしは真っ赤になって俯いた。 そんなあたし達に新くんが走り寄って来た。 「稜ー!!唯ちゃーん!!」 「新くん!!」 「ごめんね、待たせちゃって。メイク室行こっか」 「あたしも行っていいの?」 「当たり前じゃん!!唯ちゃんをこんなとこで一人残して行くと、他の男に狙われちゃうよ!!」 新くんの真剣な顔にあたしは慌てて首を振った。 .
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