親友は死神。

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「どこだ……ここ?」 目が覚めると、知らない所にいた。 いや、知る知らないなどという問題ではない。 真っ白な空間。 何処までも白い。床があるのはわかるが、壁も天井もない。 「あ、ようやく起きましたね孝也」 声をかけられ振り向くと、そこにはよく知っている人物が立っていた。 「ミチル!?な、なんでここに……」 しかしミチルを見たと同時に、この異質な空間の正体が判明する。 「……あ、夢か」 「残念、夢じゃないですよ。ここは死後の世界です」 俺が導き出した答えは、あっさりと目の前のミチルに否定されてしまった。 「死後の世界……?あ、だから死んだはずのミチルがいるのか」 「そういうことです」
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