親友は死神。

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「成る程ね……ん?ちょっと待てよ、死後の世界?」 「はい、ここは死後の世界です」 平然とそういいのけるミチルに、俺はおずおずと聞くことにした。 「ってことはさ……俺、死んだの?」 「そういうことです」 これまた平然と言ってのけたミチル。 「な、なんで?」 当然こちらとしては死んだ理由が気になるわけで、ミチルにそれを問い詰める。 「高校最初の社会見学で乗ったバスが交通事故にあって、あなたは死にました」 死因は、交通事故らしい。 「マジかよ……全然覚えてねぇ……」 「まぁ、死ぬ直前の記憶は無くすケースが多いですからね」 突然の死の宣告に動揺する俺を見ながら、ミチルはそう言った。 「そうなのか……ミチル、詳しいんだな」 「まぁ僕死神ですからね」 「ふーん……え?今なんて?」
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