親友は死神。

6/22
前へ
/26ページ
次へ
「確かにお前、小学校の時とは雰囲気変わったもんなぁ……口調とかカタイし」 唯一ミチルの変な点を指摘してやると、ミチルは途端に嬉々として喋り始めた。 「あぁ……死神やってると、こういうですます口調になっちゃうんですよねぇ。もうこの仕事ついてから半年ぐらい経ちますから、仕事柄で……すいません。久々の再会なのに」 「あ、いやいいけど……。大変なんだな、死神って」 まるで会社勤めのサラリーマンの様だ、とは口に出さない。 「ん?死神って何するんだ?」 ミチルの仕事という言葉。 死神がすることといえば…… 「はっ、まさか望みを叶える代わりに魂よこせとか!?」 「ははは、孝也、最近の死神はそんなことしないんですよ」 全てわかっているような表情で笑うミチル。 イラッとくる。 しかしその感情を押し殺し、俺はまた質問をする。 「最近の死神?」
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加