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「おばあさん。私、今までおばあさんのこと、
こんな危ない森の奥なんかに住んで、なんて家族の事なんか考えてない自分勝手な人なんだろう、もう先が短いから好きにするべきだとは思うけどなんでこんな危険なところに?好きで住むほうはいいだろうけど、家族としては食べ物もって行くのも命がけだしおばあさんなんだからそのうち介護しなくちゃいけなくなるわけだし目の届くところにいてほしいのよね、”別に気にしなくていいわよ”っていうけど、世間体としてはそういうわけにも行かないのよ。ただでさえ近所の人から”あの家は稼ぎ手がいなくなったからばあさんを捨てたんだ”とかいわれのないことを言われたり、子供の頃は”お前のばあちゃん山姥~!”って散々苛められたわ。せめてもっと森の入り口らへんにしてくれないかしら。
って思ってたんだけど・・・「そんなこと思ってたの?!」
おばあさんは、お父さんを殺したあいつらのことを見張るために、こんなところに住んでたのよね・・・。
知らなかったとはいえ、本当にごめんなさい。」
「あ、いや・・・・。気にしてねぇよ」
もう訂正するのめんどいな。
おばあさん、この子を許してあげて。悪気はないんだ、多分。
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