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「ありがとう・・・」 「おばあさん、私はずっとあいつらを倒すことだけを考えて生きてきたわ。 だから・・・私を強くしてください!!」 そういってあかずきんは床に座ると、深々とお辞儀をしました。 「えぇぇええ!!」 「お母さんが今日ここへ私にお使いを頼んだ真意が分かったわ。」 「ねぇよ、んな真意!」 「私は今日で16歳になります。私達の一族は16歳になった時、封印されていた狼族の力が使えるようになる。」 「何その設定!!てか断言すんじゃねぇよ!」 狼族ってなんだよ!!・・・あ、オレか! 「私はおばあさんにその力のコントロールを教えていただきたいのです。 どんなつらい修行もやります!お願いします!」 そういってあかずぎんは再び頭を下げました。 狼は呆れたように、困ったように耳をかきます。 それからあかずきんの目線にあわせるようにしゃがむと、 まだ頭を下げているあかずきんの肩を優しく叩いて顔を上げさせると、優しく語り掛けました。 「あのなぁ、突っ込みたいところがたくさんあるんだがな・・・。 まず、よーーく聞けよ? オレはお前のおばあさんじゃねーのよ。狼だよ見てのとおり。お・お・か・み!」   「おばあさんじゃ・・・ない・・・?」 目を丸くして狼の顔を凝視するあかずきん。 彼女の頭は真っ白になりました。 「ちなみにあと言いたいのは、力の発動方法じゃなくてコントロールから教えてもらうのかよ、お前どんな天才だよ、まず使うところからはじめろよ!」 そんな狼の言葉なんて聞こえません。
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