14人が本棚に入れています
本棚に追加
久しぶりに入る森はとても新鮮でした。
今まではずっと母と一緒に来ていましたから、初めて一人ではいる森は不安であると同時にわくわくしました。
でも、賢いあかずきんは浮かれて道をそれたりはしません。
森はとても神秘的だけど、一歩道を誤れば危険であることを良く知っているからです。
「そういえば最近、狼の噂をよく耳にするわ。
森に入った村人が何人も帰ってきてないとか・・・。気をつけなきゃ。」
ふいに一人であることが恐ろしくなって、あかずきんは明るくひとりごとをしゃべりながら歩いていきます。
最初のコメントを投稿しよう!