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綺麗なお花畑についつい寄ってしまったり、ひとりごとを言っていたせいで狼に気づかれておばあさんのうちに先回りをされたりというイベントを終え、あかずきんはやっとおばあさんのうちへ辿りつきます。
木で出来た家。
決して大きくはないけど、小屋と言うほど粗末ではないし、なにより綺麗好きのおばあさんによって季節のお花が飾り付けられていていつきても綺麗な家です。
あかずきんは綺麗なリースのかかったドアの前に立つと、いつものようにドアをノックします。
<コンコン>
「だれだい?」
「おばあさん、あかずきんよ!お母さんにお使いを頼まれたの。」
答えながら、あかずきんは違和感を感じていました。
おばあさんの声、あんな声だったかしら?
「そうかい、どうぞお入り。」
そんな違和感を殺すように、あかずきんはいつものように明るくドアを開けました。
おばあさんの部屋の中は前来たときとあまり変わっていません。
すべて木で出来た家具には、前にあかずきんがお母さんと送った花束で作られたドライフラワーや、おばあさんの趣味のキルトがおいてあって、暖かい部屋です。
おばあさんはどうやらベッドで寝ているようでした。
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