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「おばあさん、具合が悪いの?」
「あぁ、風邪を引いてしまってベッドから出れないんだよ。」
「そうなの。無理しないでね?
そうだわ、パンと葡萄酒を持ってきたから、何か作るわね?」
「ありがとう。でも私は大丈夫だから。」
おばあさんと話しているうちにあかずきんはさっき以上の違和感に襲われます。
あれは本当に私のよく知っているおばあさんかしら?
「ねぇ、どうしてそんなに耳が大きいの?」
「お前の声が良く聞こえるようにね。」
「どうしてそんなに目が鋭いの?」
「目が悪くなってしまってつい目を細めてしまうのさ。」
「じゃあ、どうしてそんなキバがあるの?」
「お前を喰うためにな!」
その瞬間、おばあさんの振りをしていた狼があかずきんへと飛び掛ります。
悲鳴すら上げずに目を見開いて驚くあかずきん・・・
狼の牙が今にも首に噛み付こうかという瞬間、
「おばあさんが・・狼だったなんて・・・!!」
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