28人が本棚に入れています
本棚に追加
自分の番になり、静かに立ち上がる
教室中の視線が自分に向く。なんとなくやりづらいような気分
寝惚けた顔で真っ直ぐ前を見つめ、深呼吸する
柔らかい輪郭と背中まである髪の長さ、それに小さな体からして女の子なのは確かだ
しかしどのような人物なのか全くわからない、なぜこのような格好で生徒に混じっているのか非常に気になる
しかしそれももう時期わかること
そしてその女の子は口を開く
「姫崎カナデ。得意なマホウはない。ちなみに男。よろしく」
わずか五秒で終了した
またもやざわざわと騒がしくなる。しかし当の本人は気にならないようで席に座り、ポケーッとしている
一樹とアイは額に手をおき、大きなため息をついた
最初のコメントを投稿しよう!