学生のマホウ

8/18
前へ
/21ページ
次へ
自分の番になり、静かに立ち上がる 教室中の視線が自分に向く。なんとなくやりづらいような気分 寝惚けた顔で真っ直ぐ前を見つめ、深呼吸する 柔らかい輪郭と背中まである髪の長さ、それに小さな体からして女の子なのは確かだ しかしどのような人物なのか全くわからない、なぜこのような格好で生徒に混じっているのか非常に気になる しかしそれももう時期わかること そしてその女の子は口を開く 「姫崎カナデ。得意なマホウはない。ちなみに男。よろしく」 わずか五秒で終了した またもやざわざわと騒がしくなる。しかし当の本人は気にならないようで席に座り、ポケーッとしている 一樹とアイは額に手をおき、大きなため息をついた
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加