学生のマホウ

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自己紹介は無事終わり、今日は解散となる。一樹とアイはカナデの席に近づき、三人で話している 「全く、お前ってやつは」 本当仕方ないなと、頭を撫でる 頭を撫でられている本人はムッとした顔で自分の頭を撫でている人物を見上げる 「普通に自己紹介した」 「あのなー…」 もういいやと、頭から手を離す 「一樹の言う通りです。あんまり無茶なこと言わないでください」 「でも」 「でももへちまもねえの。たまには俺達の言うこと聞いてくれよな」 アイが横から言葉を投げる。二人に言われ、さすがにしゅんとなる 「か、カナデ?わ、わりい言い過ぎた!」 「一樹、カナデをいじめないでください」 「お前だって一緒に言ったじゃねえか」 あくまでも冷静に、言葉をぶつけ合う二人 そんな中、カナデは一つだけ誰も座らなかった空白の席を静かに見ていた
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