一目惚れ

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―お昼― 私は美幸と佐伯 綾香【サエキ アヤカ】と中庭のベンチでお弁当を食べていた。 「あ゛ーっもう、まじ最悪、あそこでトチらなきゃ完璧に弾けてたのに」 「美幸今ショパンやってるんだっけ?」 「うん、今度の試験でそれ弾くからさ~」 私たちは授業のことや、レッスンのことなどいろいろ話していた。 「そういえば今日ね」 私が話を変え今朝みた男の子の話をした。 「もーほんとかっこよかったんだよ!どきどきしちゃった」 「へえー、そんなイケメンいたんだ、あたしも見たかったなぁ」 綾香がいいなーと行ってお弁当のミートボールをぱくっと食べた。 「あたしもみたいけどりりこと電車反対だからみれないわー」 美幸が残念そうに言う。 「あ、でも同じ駅で降りたよ」 「まじ?じゃあもしかしたらそこの西条大学の人かもしんないね」 「あたしたちもそのイケメン拝められるかも!」 綾香と美幸がきゃっきゃっはしゃぐ それを見ながら私は (また、会いたいなあ) そう思いながら残りのお弁当をもぐもぐ食べた
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