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警官隊が到着した。
「通り魔はっ?」
METの身分証明を見せてミドリは言った
「METのミドリ・ニシザキです。通り魔はそこで寝てますので。では、デートの途中なのでこれで失礼します。さっ!行くよ、ゴヒ!?」
「はいはい」
立ち去る二人の後姿に警官はつぶやいた。
「かっこいい女の子だなあ。似合わない。あの男には似合わない・・・」
METでは数十人の隊員が交代で勤務していた。オガタ隊長はその日勤務の隊員を集めミーティングをしていた。
「諸君、今月は通り魔が頻発している。捕まった犯人は口を揃えて『電波に操られた』と言っている。偶然の一致と言ってしまえばそれまでだが・・・」
タクマ隊員が笑った。
「ははは、まさか宇宙人が電波で操っているとでも?」
ヒカル隊員もケラケラと笑いながら続けた。
「マスコミの影響じゃないですか-?」
「だといいのだが」
「あの~、それについてちょっと気になることが」
とヤマダ隊員が割って入った
「今まで通り魔が発生した時の写真なんですが~?」
パネルに大きく何枚か犯行時の写真が映しだされた。
「これがどうしたというのかね?」
「ほら、どの写真にも空飛ぶ円盤が写っているんですよお」
「え?」
ヤマダ隊員は写真の一部をアップにした。そこにはどれも所謂アダムスキー型の典型的な『空飛ぶ円盤』が小さく写っていた。
「ね?」
タクマ隊員は叫んだ。
「ヤマダ隊員!!お手柄だぜ」
ヤマダ隊員は得意げに言った
「しかも人体に影響する電波を出しているんですよ」
隊長も感心した
「うむ、これは事件の核心を・・え?ちょっと待て。これに気付いたのはいつだ?」
「先週の水曜日です」
「なんでもっと早く報告せんのだ~!?」
隊長は怒鳴りつけた。
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