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いくら能天気なゴヒ・ウデキとはいえさすがに今回は参った。やっと彼女にすることができたミドリに、絶縁宣言をされてしまったのだ。しかし諦めきれるわけがない。今日も基地で必死にミドリに謝っていた。
「御願いだよ~ミドリちゃん機嫌直してよ~」
「え?別に機嫌悪いわけじゃないけど?勤務中ですから。じゃ」
「あー!!待ってよ~」
追いかけようとするゴヒだったが、なんとミドリにタクマ隊員が近づいてきた。
「いよ~ミドリちゃん今度の食事の約束楽しみにしてるぜ!!」
「ええ、私もよ」
ゴヒは二人に割って入った。
「ちょ、ちょっと待ってよどういうことよ!?」
ミドリが事も無げに言った。
「え?今度タクマとデートなの」
「ああ。ドイツ料理をおつまみ感覚で食べさせてくれる店があってな」
「そこでビール飲むのがおっしゃれ~なんだから」
「いや、あの・・・」
ミドリはタクマと腕を組み去っていく。叫ぶゴヒ。
「え?待ってよ勤務中でしょ?おーい!!」
一方こちらはMET海上観測ステーション、SST。人工衛星からの情報を収集しまた基地のタキオレーダーにより宇宙からの異常をキャッチする。地球防衛の言わば要である。今、未確認飛行物体を捉えた。
「む?小さいが?METに連絡!!」
SSTからのスクランブル要請を受けオガタ隊長はゴヒに命令した。
「メットロビン発進だ。小型の円盤状飛行物体が大気圏を突破した」
ゴヒは司令室のデスクに顔を突っ伏したまま答えた。
「やです」
「え?もう一度言ってみろ」
「嫌です。このまま放っといて下さい」
オガタ隊長はホルスターのガンに手を掛けながら言った。
「ゴヒ隊員。どういうつもりだね?」
「俺、今とっても不幸なんです。なんで自分が不幸なのに人様の幸福を守らなきゃならないんですか?」
「ふざけるな~!!」
ショックガンモードは殺傷能力は無いがゴヒをのたうちまわらせるには充分だった。
「それ以上不幸になりたくなかったら行け!!」
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