第4話「ミドリの恐怖」

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ゴヒのウルトマランは空中で静止した。高速で接近してくるSSTの防御ミサイルを手刀で叩き落とす。 (まさか彼女は?アレを使う気か?) 全身傷だらけの彼女にSST基地内から容赦ない砲撃が行なわれる。何かの宗教の神の偶像を思わせる、銀色の顔が不敵に微笑んだように見えた。次の瞬間アユカの胸のカラータイマーが光りだした。彼女は叫んだ。 「ウルトマダイナマイト!!」 (ああ、やはり!!) カラータイマーの光が強く輝き、閃光が彼女の体を包んだ。次の瞬間アユカの体は大爆発を起こした。 (ああ、やはりウルトマダイナマイト!!体内のエネルギーを一気に爆発させる禁断の自爆技・・・) 「なんてこった。なんで、なんで、何の為だよ!!リオン!!ウルトマの一族ってなんなんだよ!?」 (私はただ自分の正義を信じるしかありません) SSTは破壊された。その為に地球にいる者は誰も気がつかなかった。銀河系の中心から災厄が近づいてきているのを。(つづく)
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