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「え?何それ?」
(今、スビエ星雲軍と軍事的緊張にあって割ける人員がいないそうです・・・私一人でなんとかするように、と)
「ね、リオン、勝てそう?」
(む、無理だと思います)
ゴヒの頭上を何機ものメットロビンが越えてゆく。アマゲドンに向かって。遠方からの攻撃に切り替えたが、やはり効果は無い。全て跳ね返される。タクマ隊員は手榴弾を手にして走り出した
「近くからぶつけてやるぜ!」
ヒカル隊員はそれを止めようとはしなかった。止めようにもヒカル隊員は既に息絶えていた
「ヒカルの仇をとってやるぜええ!!」
MET基地から隊長が止めようとする。
「やめんかーっ!タクマー!!」
命をかけたタクマ隊員の攻撃も効果は無かった。アマゲドンには傷一つつかずタクマは怪光線の犠牲となった。隊長はMET基地の床にがっくりと膝をついた。
「タクマ・・・ヒカル・・・」
しかしここで戦意を失うわけにはいかなかった。立ち上がりヘルメットを被る。
「総員出撃!」
「ねえ、なんで誰も応援に来てくれないんだよ?」
(いや、わからないです。いくらなんでも一人ぐらいは)
端から見ると自問自答しているようにしか見えない。しかし“二人”に答えるような声がした
「あははは!ウルトマの連中は、地球を犠牲にしようとしてるのさ自分達の為にな」
(誰ですか!?)
ゴヒが声のする方を向くと、そこには黒い皮のツナギを着た男が立っていた。
「ウルトマの一族はなあ、あのアマゲドンが地球に来る事は判っていたのさ。スビエ星雲軍が地球に向けて放った事をな」
ゴヒは驚いた。
「あんた何者だよ?」
しかしその問いに男は答えず、勝手に喋り続けた。
「ふん、惑星を一つ滅ぼしたとなれば堂々と理由をつけてスビエ星雲に攻め込めるからな。だがそうはさせねえ。俺があの怪物を倒すからな」
「え?あなたは?」
リオンが言った。
(ゴヒさん、この人ウルトマ一族です)
「え?」
「そうだ。俺の名はルード」
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