最終回「ウルトマの星光る時」

6/10
前へ
/36ページ
次へ
輸送機メットアルバトロスは、荒川河川敷に着陸した。特殊攻撃車両と共にMET隊員達が降り立つ。その中にミドリの姿があった。ミドリは考えていた。 (ウルトマランが現われない・・・ゴヒもいない、ねえゴヒ、あなたウルトマランなんでしょ?どこにいるのよ?それともやっぱりあれは幻だったのかしら?) オガタ隊長が残った隊員達に檄を飛ばす。 「ここが首都防衛の最終ラインだ!ウルトマランが現われるまでここから先にあの怪獣を通すな!!」 アマゲドンが少しづつ向かってくる。ゴヒは土手の下で黒いツナギの男、ルードと対峙していた 「ルードさん?あんたウルトマの戦士なの?」 「いや、それを捨てた男さ」 (ゴヒさん、この人融合じゃなくて人間体に変身してるタイプです。だからすぐに分かりましたよ。ウルトマランだって。) 「リオンよ、お前達も俺に協力しないか?ウルトマの父とウルトマキングをぶっ倒そうって仲間達がいるんだ」 (スビエの手先ですか?) 「そういうわけでもねえ」 アマゲドンは足立区を炎に包み、逃げ惑う人々を追うように荒川に向かってきた。隊員達が必死に攻撃をかける。だがやはりミサイルも光線も効果は無かった。オガタ隊長が叫ぶ 「くそ!退くな!」 そこに稲光のような怪光線がアマゲドンから発射された。何人もの隊員と特殊攻撃車両が吹き飛ばされる。ミドリはメットバズーカを抱え、応戦しながら叫んだ。 「ゴヒ!どこよ?みんな死んじゃうよ!!」 その時ウルトマランが姿を現した。しかしそれは見慣れた銀の戦士ではなく赤い新しいタイプのウルトマランだった。 「ゼャー!!」 それを別の方向から見るゴヒ、そしてリオン。 (革命・・・だなんて) 「本当かなあ」 (でももしウルトマの父とキングがいなくなればウルトマの戦士は戦おうとはしなくなるんです。宇宙の平和を守る為に戦うって言い出したのはあの二人なんだから) 「二人が消えれば、宇宙人同士の戦争は無くなるんじゃないの?」
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加