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まず、目が開いて見えたのは青空だった。どこかで俺は仰向けに寝ているらしい。続けて目に入ったのはミドリと人間体のルードだった。ミドリが泣いている。
「良かった、ゴヒ気が付いたのね?」
涙がゴヒの顔に落ちる。あれ?俺は生きているのか?リオンは?どうなったんだ?アマゲドンは?ゴヒはルードに尋ねた。
「ねえ?アマゲドンは?」
ルードは笑顔を作りながら答えた。
「ああ、吹き飛んださ…」
そして表情を曇らせて続けた。
「…ウルトマランリオンと一緒にな」
「そう、アマゲドンをやっつけられたのは良かった…でも、なんで俺は生きてるの?リオンはどうなったの?」
ルードは悲しげな顔のまま言った
「融合しているウルトマの戦士はな、命が二つあるのと同じなんだよ。死んでもどっちかは生き残れる。リオンはお前の命を残したんだなあ」
ミドリが言った
「ゴヒ、あんた偉いよ地球の為に命を賭けていたんだね」
体を起こしてゴヒは言った。
「そんな、リオン、俺だけ助かるなんて。何で言ってくれなかったんだ!?」
ルードは言った
「リオンは、お前だけが助かるとわかったら、お前がダイナマイトを使えないと思ったんじゃねえかなあ?」
「確かにそうかも知れない。俺だけが生き残ると知ってたら・・・」
「それよりこれからどうする?」
「え?」
「見ろよあれを!」
つい今までゴヒが見ていた青空から、何十人ものウルトマ戦士が降りてきた。ウルトマの父の姿もあった。父の声が響く
「地球のみなさん!アマゲドンは倒されましたがなおも危機は去っていません!これより我々ウルトマの戦士が地球の治安を守ります!スビエの侵略の時が近づいてます。共に戦いましょう!」
ルードがシニカルな笑顔を浮かべながら言った
「くっくっくっ、なんてこった。奴等地球を戦場にするつもりだ。くそ!アマゲドンを倒しても倒さなくても連中は地球を利用するつもりだったんだ!」
ミドリは言った。
「ねえ、あいつらは結局、敵ってこと?」
地上に巨大な戦士達が次々と降り立った。
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