第2話「遊星より愛をこめてる場合かよ」

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「オガタ隊長!SSTより連絡。UFO大気圏突破。日本上空接近中!!」 「ゴヒ!タクマ!出動だ!!」 敬礼をしながらゴヒが勇ましく応えた 「ラジャー!」 タクマ隊員がゴヒの頭を殴った。 「ガッチャマンじゃねえぜ!ふざけるな!!」 MET基地は海底にあるが、対怪獣攻撃機メットロビン射出口は海上に突き出ている。戦闘機タイプのメットロビン1号が二機。銀の機体を青空に輝かせた。 「ゴヒ!目標のUFOまで150Kmだ。」 基地からミドリ隊員の通信が入った。 「三次元解析終了。転送します」 ゴ-グルのディスプレイに飛行物体の姿が映し出された。それは西洋のドラゴンが翼をたたんでいるように見えた。炎のような光に包まれながら高速で移動している。 「ゴヒ!こいつは宇宙怪獣だぜ!!」 「とりあえず様子を見ていましょうよ」 と、ドラゴンのような怪物-フカンゴは鎌首をもたげ角から稲光のような光線を出した。タクマ隊員のMETロビンの翼をかする。 「うぉっ!?いきなりだぜ!」 そのまま急旋回し狙いをフカンゴに定める。 「タクマ~、やめとこうよ。」 「うるせえぜっ!!くらいやがれ!!」 ロビンミサイルが二発。フカンゴに向かっていく。と、フカンゴを包む炎が大きく膨らんだ。ミサイルは標的に届くことなく炎の中で爆発した。 「くっ!てごわそうだぜ!!」 (早くウルトマラン来ないかなあ。あ、俺なんだよなあ) ∑カプセルを握りしめゴヒは迷った。 (どっちにしても俺が戦うんだよなあ) と、ゴヒの頭の中にウルトマランリオンの声が響いた。 (ゴヒさん簡単に変身してはいけません) (あ?それはやっぱり人間の力で最後までやれってこと?) (そうです) (人類がぎりぎりまで努力しろってことだね) (いえ、なるべく人間に倒してもらったほうが私達が楽なのでそういう決めにしてます) (あぁそう) 「ゴヒぃ!何をぼさっとしてる!やられるぜ!!」 「えぇっ!?」 ゴヒのメットロビン一号機を稲光が直撃した。爆発。炎上。失速。 「わぁ~っ!?ミドリちゃんとデートもしてないのに死にたくな~い!!」 叫ぶゴヒ。機体は海面に突っ込む。 (ゴヒさんあわてないで今こそ∑カプセルを!!)
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