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「くそぉっ!ゴヒの敵だぜ!!」
タクマのメットロビンがフカンゴに今度はブラスターを発射した。しかし炎はブラスターさえ遮った
「やばいぜ!」
フカンゴはあざ笑うかのようにMETロビン一号に鎌首を向け稲光を放った。一瞬覚悟をきめたタクマ隊員。しかしウルトマランが割って入った。ウルトマランに命中する怪光線。
「おおッ!!ウルトマランだぜ!!」
タクマ隊員は胸をなでおろした。
「さすがウルトマラン、びくともしねえゼ!」
しかしウルトマラン=ゴヒは心の中で叫んでいた。
(熱チチぃっ!!たまんねえなあ)
(ゴヒさん、あまり無茶な動きをしないで下さいよ)
(俺もそう思う)
突如現れたウルトマランに猛り狂う銀河竜フカンゴ。翼を広げ襲い掛かってきた。
(うわあッ寄るな寄るな)
かわそうとするが間に合わずフカンゴの尻尾がウルトマランに絡みついた。炎の熱さに苦しむウルトマラン。そしてゴヒ。
(炎には、そうだ、水、水)
そのまま海中に引きずりこむ。炎は弱まった。しかしドラゴン系のモンスターであるフカンゴは水中での戦いも得意としていた。首を絞める尾っぽの力が強まる。と、海中に不気味な声が響いた。ようにゴヒは感じた。
「フカンゴよウルトマの戦士を根絶やしにするのだ」
(…?なんだよこの声は)
(ゴヒさん考えてる場合じゃない)
(そうだ、でもどうしよう?よし尻尾なら近くにケツの穴があるはずだ)
以前に見た中華料理番組の鶏丸焼きをゴヒは思い出した。肛門から腕を突っ込み香辛料を塗る料理法が頭に浮かんだ。フカンゴの尻尾の付け根を探る。肛門(らしき)穴があった。そのまま腕を突っ込むウルトマラン。
(ゴヒさん、他人の腕だと思ってあまり無茶しないで!)
「ヒギ~!」
あまりに唐突に、唐突な部分を攻められフカンゴは混乱した。
(よ~しこのまま!!)
両腕を突っ込み中でクロスさせる。炸裂する必殺光線。さしものフカンゴも内部からの攻撃には成す術が無かった。炎の怪物は四散した。ウルトマランからゴヒウデキに戻る。だが海中で元に戻ってしまった。
「うわっ…しまった!海の中じゃん!ゴボゴボ…だずげで…」
遠のく意識。・・・ゴヒが目を覚ましたのはMET基地内の医務室だった。
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