第2話「遊星より愛をこめてる場合かよ」

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「大丈夫?ゴヒ?」 目の前にミドリ隊員の顔。 「あれ?ここは?」 「タクマ隊員が海に浮いてるゴヒを助けたんだよ」 「いや、俺はね・・」 「それよりゴヒ、通信回線開いたままあんな事叫ばないでよ」 「え?」 「聞こえたよ。私とデートしたいって。死ぬかもしれない時に私の名前呼ぶなんて。恥ずかしいったらないわ」 「だってさあ」 「まあ一回ぐらいはいいか」 「今?いいの?」 ミドリに唇を突きだし、キスを迫るゴヒ。 「馬鹿。デートだよ」 ミドリはエルボーをゴヒのみぞおちに叩きこんだ。 「ぐぉっ!」 ゴヒは再び意識を失った。 (つづく)
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