始まり

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「美紀~マジでありがとね!!」 「気にしないで(笑)あたしこそスタバごちそうさま☆髪似合ってるよん♪」 「綾にも見せなきゃ!笑」 「綾も染めさせちゃう?笑」 2人でテンション上がったまま家まで帰った。 「ただいまー」 家にお母さんのヒールはなくて、不思議だった。 今日は仕事も休みのはずだし、どうしてだろう? まぁ、時々ある事だし‥と思ってると、ドアが開いた。 「‥ただいま。」 「あ、お帰り!凛子も今帰って来たとこ」 「そうなの?夕飯、外で食べよっか。」 「‥うん」 お母さんは、あたしの髪に何か一言も言ってくれなかった。 この時のあたしは、 可愛いじゃん! とかいう言葉をかけてくれないお母さんにムカついたけど、今思えばホント馬鹿。 お母さんだって、葛藤の中にいたんだよね。 久しぶりに来たファミレスは、賑やかだった。 お母さんが外食でファミレスの時は、大概話がある時。 その話は、彼氏についてだ。 賑やかさで紛らわしてる。
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