始まり

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美紀も普通によかったねって言ってくれた。 綾は、まだ携帯持ってないのに、浮かれるあたしに自分の事みたいに喜んでくれた。 「綾もママにねだる!!笑」 「うん!頑張ってね!メールしよう!笑」 「てか、祭りごめんね?幼稚園の頃から毎年欠かさず一緒だったのに。」 「ホントだよ~!!(笑)正毅に取られたし(笑)まー綾なんかいなくても楽しめるし~」 「うざっ!!リュウク?だっけ?分かんないけど楽しめよ~♪」 「うん。一応張り切ってる。てか綾も金髪しよーよ!」 「え~?自慢の黒髪なのにー笑」 それから30分くらいどうでもいい事話しまくって電話を切った。 あたしが何か嬉しい出来事があったとして、本当に心の底から喜んでくれる人は、お母さんと綾だけだと思う。 綾は物心ついたときから一緒にいた。 だから、遠慮もないし何でも言い合える。 美紀だけじゃなく、ちょこちょこ仲良い友達はいるけど、綾とは全然違う。 どんなに薄くても他人とは境界線みたいなのがあって、 その境界線はとっても大切。 上手く友達付き合いする秘訣みたいな。 それで言ったら、 綾とは友達じゃなくてもう家族みたいなのかもしれないと思った。 一生涯で1人出来るか出来ないかの友達。
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