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中1の半年間ぐらいは、あたしも綾も普通に過ごしてた。
入学して1週間たった頃、同じクラスの俊が髪を金髪にした。
俊とは入学式からちょっとずつ話したりしてたから、驚いた。
朝、まだ先生が来てなかったから、俊は平気で教室にいた。
あたしはすぐに俊の席に行った。
「俊、何で髪染めたの?」
「似合う?イメチェン(笑)」
確かにすっごい似合ってたかも。
そんなことであたしは少しずつ俊に惹かれ始めてた。
先生が来て、ソッコーで呼び出されてその日はそれ以上話せなかった。
休み時間はだいたい綾と喋ってた。
綾があたしのとなりの席まで来て10分間ただただ話すだけ。
その時綾が座りに来る席は、
関口さんという女子の席だった。
その関口さんの引き出しに、
ヒョウ柄のノートが入ってたのを、綾が見つけて、
「あ!このノート可愛い♪」
と言って勝手にページをめくった。
綾はそういう性格だった(笑)
それが交換ノートだったとは知らずに。
‘○○小から来た凛子と綾ってどう思う?’
‘男にベタベタしすぎてない?’
‘同感。なんかうざいよね’
といった内容だったからおったまげた。
確かにあたし達は、
周りの女子が引くくらい男子に積極的だった。
よくも悪くも(笑)
普通に友達の男子もいたし、
俊みたいに恋愛対象の男子もいた。
ビックリした綾はすぐにノートを戻してあたしを見た。
目が合った瞬間2人で吹き出した。
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