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「今の交換ノートさ、このクラスの7人の女子でやってた。」
綾はその7人の名前を一人一人上げる。
「そんなに?あたし達ってクラスの女子半分近くに嫌われてんの?」
そう。このクラスに女子は16名しかいなかった。
「ウケる。でも、せっかくの中学生ライフなんだから、魔性の女目指したいよね」
綾は訳分かんない事を言う。
「どーゆー意味?笑」
「こんなノートに文句書いて回し合う女って、綾的に嫌い。」
「まぁ。」
「だったら仕返ししなきゃ」
「え?問いつめるの?」
「それは普通すぎる!もっと男と喋って更にイラつかせようよ。それが一番いい仕返しだって(笑)」
あたしはすごく納得した。綾は平均より少しませてた。笑
だからよく引っ張ってくれた。
あたしはサバサバしてるとこよりもも、ねちねちしたとこを多く持ち合わせてるから、こういうノートを見たら結構ダメージを食らうけど、綾のおかげで全然平気だった。
そして、その日から更に男子に駆け寄っては話していた。
毎回休み時間には綾と交換ノートチェックを、関口さんの席でやっていた(笑)
俊はと言うと、呼び出されてからはあまり教室に来なくなった。
寂しかったけど、
会えない分、たまに見かけた時には超ドキドキしてた。
ホントにたまにだけど、
話し掛けてくれて、その日はすごく舞い上がる舞い上がる(笑)
まぁ、俊は学年1番目の中学デビューをした生徒だった。
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