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入学式から1ヶ月経って、
だいぶ学校にも慣れた。
なんと、国語の先生だけが、俊を授業に受け入れた。
「そんな頭でも国語は大切だから」
と言ってくれたらしい。
「俊よかったねー」
「別に。てか凛子と話すの久しぶりだよな」
俊はいつだってあたしを「お前」と言わずに名前で呼んでくれた。
そういうとこが好きだった。
「俊全然来ないから毎日暇なんだよ。髪黒くして、毎日来てよ」
恋愛経験もまだ知らないガキだったあたしは、俊に平気でそんな可愛らしい事を言えた。
俊は耳を真っ赤にしてて、
あたしはそれを見て顔を真っ赤にした。恥ずかしいから顔を伏せて寝たフリをした。いきなり(笑)
でも、国語の授業だけで俊とはぐんぐん距離が縮まってた。
でも、幸せも長く続かない(笑)
6月には席替えがあった。
俊と近くになりたい
俊と近くになりたい
俊と近くになりたい
‥めっちゃ願掛けした結果、左斜め後ろの席のあたし、右斜め前の俊。と、思いっきり離れた(笑)
悲しかったけど、前の席が綾だったのはかなり嬉しかった。
しかし、休み時間は席の移動をしなくて済んだため、交換ノートチェックは6月からしなくなった。
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