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席替えの日の翌日、俊と登校中に偶然会った。
「お、凛子、昨日席替えしたんだよなー?俺の席どこ?」
「あー‥右側の一番前だよ。」
「前かよっ!!最悪じゃん。凛子は?」
「俊と超離れた席。マジめっちゃ離れたよ(笑)」
それを言うと俊はちょっと悲しそうだった(笑)
教室に入ったらホントに離れすぎてビックリしてた。
綾はと言うと、なんと席替えで隣になったサッカー部と付き合っていた!!笑
たまに放課後サッカーを見に行ったりしてたけど、
あたしと俊はもうほとんど喋らなかった。
寂しかったけど、もう諦めなきゃなーって思ってた。
6月の下旬、
隣のクラスのサッカー部員に告白された。
綾としょっちゅうサッカー見てたから、時々話もしてた。
恋愛感情はなくても、人生初の告白に舞い上がっていた。
だけどちゃんと断ろうって思ってて、綾に一応相談した。
「えっ!相原に告られたの?」
「うん。どう断ればいーかな」
「いや、付き合いなよ!」
「え?嫌だし」
「付き合いなよ!」
「嫌だし‥」
「付き合いなよ!」
「い、嫌だし‥」
綾がごり押ししてきたのには、理由があった。
「関口って相原に振られてるんだよ」たったそんだけ(笑)
まぁ綾も、あたしがまだ俊を好きだって知ってたから、
「冗談冗談(笑)上手く断ってきなよ(笑)」と最終的には言った。
だから、相原のクラスに行ったら相原いなくて、クラスメイトに聞いたら職員室に行ったよ。って言われて職員室に向かう途中、俊を見かけた。
女子と喋っていた。
普通の女子だったけど、超ヤキモチ妬いたあたしは、腹いせに相原と付き合ってみることにした。
あたし、最低(笑)
でもこの時のあたしの精一杯の反撃だったから、綾もビックリしてた。
だってあたし以外の女子と喋るなんてなかったもん。
相原は照れながら喜んでた。
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