行方

2/2
3653人が本棚に入れています
本棚に追加
/706ページ
闇を駆け抜ける――。 はぁはぁと息を切らしながら、その少女は、一人の男を助けるために。 以前、闇に紛れて大切な人を助けに走ったときとは違った。 また、大切な仲間が、死んでしまう。 腰にある、真っ赤な鍔を持つ太刀がかたかたと揺れている。 その刀が血にまみれるようなことになる、ということを、まだ彼女は知らない。 月明かりを背に、宿命を背負いながらもその運命を蹴散らして。 時代を、走り行く。 ▲▲▲▲▲▲▲▲ .
/706ページ

最初のコメントを投稿しよう!