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闇を駆け抜ける――。
はぁはぁと息を切らしながら、その少女は、一人の男を助けるために。
以前、闇に紛れて大切な人を助けに走ったときとは違った。
また、大切な仲間が、死んでしまう。
腰にある、真っ赤な鍔を持つ太刀がかたかたと揺れている。
その刀が血にまみれるようなことになる、ということを、まだ彼女は知らない。
月明かりを背に、宿命を背負いながらもその運命を蹴散らして。
時代を、走り行く。
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