怪獣姫君

古代怪獣ゴモラ登場

ギャオォォォン！！

「みみみ、みんな。落ち着いててにげて！！」

先生が一番慌てている。

ワー キャー

しかし、ゴモラが出現したことにより道路が寸断されて逃げ場など無い。

「ご、ごもたん……なの？」

ズーン ズーン

ギャオォォォン！！

木々を薙ぎ倒し、道路を踏み潰し咆哮するその姿にかつてのごもたんの面影はない。だが、ユウナにはわかるのだ。それが、ごもたんなのだと。

「ごもたんやめて！！」

巨大な体に少女の声は届かない。
奇跡は起きない。

ギャオォォォン！！

けたたましい咆哮に簡単に掻き消されてしまう。

「おねがい……やめて……」

その涙も、ゴモラには届かない。

ビカッ

だが、彼等には届いたはず。
奇跡は起きないが、奇跡をおこすことができる奴等がいる。

デュワッ

ズズゥーン

そう、ウルトラマンが。