古代怪獣ゴモラ登場

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「鍵が開いてる…どうやら、いるようだな」 『待て、飛作!』 ドアを開けようとした卍をオルドが止めた。 「なんだ?」 『建物の中に妙な気配を感じる。強い生命反応……怪獣だ!!』 「な、ナンダッテー!?」 ガチャ 「中にはユウナがいるんだぞ!」 『馬鹿! 急に開ける奴が……』 オルドの制止虚しく卍は工場に飛び込む。 「ユウナぁ!!」 『正面、来るぞ!』 ガシャァン 工具や部品等を置いた棚がぶっ飛び、卍の膝ほどの小さな生き物が飛び出す。 ガアァァァァッ! 「ぐあぁっ……つぁっ……」 生き物は卍の肩に噛み付いた。 『これは…ゴモラだ! 珍しい、幼体のゴモラだ』 「解説している場合か! クソマァ!」 ゴッ 卍は落ちたレンチを拾いゴモラをぶん殴る。 ボドッ キェアッ 悲鳴を上げて床に落ちるゴモラ。 「いい度胸だ、クソチビがぁ!!」 カランッ 「木っ端微塵にしてやるぅ!!」 卍の手の平に光が集まる。 説明しよう! 卍飛作は以前、ケムラーの毒ガスをもろに浴びてしまい瀕死の重症を負った。そのピンチを救うためオルドはカラータイマーの一部を卍飛作に移植したのだった。こうして埋め込まれたカラータイマーの影響で卍飛作は光線を発射したり空を飛んだりできる面白人間になってしまったのだ!! 「ファイナルフラァーッシュ!!」 「待って、お兄ちゃん!」 ノリでベジータの真似をする卍の前に女の子が飛び出す。 「げ、やば……」 『上だ、飛作!!』 バシュゥゥ バァーンッ パラパラと埃と一緒に、光線で空いた穴から薄暗い工場に光が入る。 「ゆ、ユウナ! 急に飛び出したら危ないじゃないか!!」 『そういう、問題かねぇ』 「あー、びっくりした。今のナニ?」 ペタン、とユウナは腰が抜けたのか座り込む。 「いや、すまん……って、おい飼ってるのってまさか」 小さなゴモラは子猫のようにユウナにじゃれついてる。 『ややこしいことに、なりそうだな』
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