情報屋

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「私たち情報屋は情報の量が命。少ない情報では何も役にたちません。1人1人の生徒の情報はちゃんと把握していなければ、情報屋とは名乗れません。」 「情報屋……」 「さぁ、お入りください。みんなが待っていますから…」 謎の少女はそう言い残して数学科準備室の中に入っていってしまった。 『みんな』という言葉に引っかかりながらも、自分の今の状況を変えるためにここに来たのだ。と自分に言い聞かせた嘉穂は数学科準備室の扉を恐る恐る開けた。 「「「いらっしゃいませ――ようこそ、情報屋へ。」」」 数学科準備室の中にはさっきの少女とその少女と同様、ベールを被った2人の少年だった――。
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