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「噂では毎日どこかの教室で情報屋の相談窓口をやってるって……」
この階にはないのだろうと判断したその少女は階段を一気に走って駆け降りた。
この広い学園内なら全てを探し終わるのに何時間もかかってしまう。
今日探し出せなかったらまた振り出しに戻って一から探さなければならない。
それがわかっているからこそ、少女は走って探しているのだ。
しかし、段々と日も陰ってきている。
「一体……っどこにあるのよ………っ」
息があがり、足がパンパンになってきた少女は立ち止まった。
もう走れない。
もう動けない。
少女は諦めて帰ろうと来た道の方を向いた。
そのとき――――
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