影鳥学園

8/8
前へ
/66ページ
次へ
「…………いらっしゃいませ。」 大人びた声が後ろから聞こえた。 その声に少女は走っていた進行方向を振り返る。 「真島 嘉穂様ですね………」 さっきまで誰もいなかった場所に頭にベールを被った制服姿の女の子がいた。 その大人びた声が彼女から発せられたことに驚いた。 「……どうして私の名前を………?」 驚きを隠そうとしたが、なかなか隠すことはできず、情けない声で真島 嘉穂は尋ねた。 「……情報屋、ですから。」
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

362人が本棚に入れています
本棚に追加