序章

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アベルは、一族を象徴したように一般的な、茶髪で褐色の瞳をしている。 調った顔立ちは、両親譲りである。 もちろん、双子であるカインも好意的な、優しい顔立ちであった。 ただ他の人と違うところは、カインしか持ち合わせていない、蒼碧の瞳である。 神を象徴する天や、人々が生きるのに必用な水そして私たちが生きている地球を総まとめした色。 それは貴重であり、我々のような神に仕える身分が持っていては決していけないのだ、という概念が人々にはあった。
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