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だが、カインは蒼碧の瞳をもついわば禁忌の存在。
そんな彼がオアシスを統治するなど、人々の反感を買いかねない。
なので、表では懺悔のためと言うが、真実は予言を聞き、国を治める長の役割をしているのだ。
だが、彼はそのことを疎ましくしか思っていない。
幼い頃から周りの蔑むような、まるで汚いものでも見たかのような視線を受けて成長してきた。
彼は、どんなに一番神に近い存在であるとしても、愛されていない。
そのことに深い絶望を抱いていたからだ。
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