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「はあ?」
俺は呆れた。何を言われるかと言えばその話ばっかりだ。
「俺は幽霊なんて信じてまーせーんー」
机に寝そべった。興味無いような感じで。
「んな事言って、ケッコービビってたりして」
友人のカズが言う。
「なに?この速人様が峠で事故って死んだマヌケなお化け様にブルってると言いたいのかな」
カズ「昔っから幽霊信じねーからな速人は、なあ桜子ちゃんもそう思うでしょ?」
桜子「…へぁ?あ、ごめ…寝てた」
こいつは桜子。俺(速人ね)の幼なじみだ。常に眠そうにしている。いまも寝てたっぽい。
桜子「つーか、下の名前で呼ばないでよ、キモい…」
カズ「んな事より幽霊だよ幽霊、峰尾もいると思うだろ」
桜子「む~…はいはいいますね、よかったね」
餓鬼みたいな事で大喜びするカズを鼻でフンッと笑いながら見下す桜子。
カズ「もーう頭に来た!おい速人!今晩開けとけよ、どーせ暇なんだろうからな!」
「まさかとは思うけど幽霊の正体を確かめに行くなんてバカげた事を言うんじゃねーだろーなぁ」
カズ「だってくやしいじゃん、おい峰尾、お前も来いよな!」
桜子「はあ?なんであたしまでいかなきゃなんないのよ!」
速人「じゃあ俺も桜子が行かないんなら行かなーい」
カズ「うっ…なんで速人は下の名前で呼んでも怒られないんだよ」
「幼なじみだから?ねっ桜子」
桜子「キモい」
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