峠の夜叉

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PM 16:50 今日は金曜日である。 次の日は休みなので、生徒は皆ウキウキしながらそれぞれ部活に行ったり家路についたりする。 俺は部活なんかやってないので、常に帰宅部コースなのであった カズ「じゃー12時に峠の駐車場な!」 カズは部活に向かった。 「12時なーとか言ってっけど、あいつ足あんのかな」 桜子「足生えてんじゃんよ」 「そーいう意味じゃねーんだよっ」 ピンッと渾身のデコピンを喰らわす。 桜子「いつっ…ぅう゛」 じとーっと此方を見る 「バイク持ってるかって事だよ、桜子はどーすんの」 桜子「ん~…寝よっかな」 ふわあ…と大あくび。 「話噛み合ってないんですけど…」 桜子「…速人、行くの」 「まあなーどーせ暇だし」 桜子「…あんたらだけだと心配だから、あたしもいくっ」 こう言う時桜子は絶対にそっぽ向いてしゃべる。 なんだかんだ言って、結構照れ屋なのだった。 「そか、ありがとな」 ぽんっ、と桜子の頭に手を置く 桜子「…」 どうやら頭を撫でられるのが好きらしい。ムスーッとしているが、顔が赤くなっているのがわかる。 「そーだよ、バイクどーすんの」 桜子「お父さんに借りる」 「新聞屋の親に借りるとなると…あれか、カブちゃんか」 桜子「よくわかんないけど、多分そう。結構速いんだ♪」 「へっどーだか…」
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