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梦川夫妻が相談にきてから数日がたった、日曜日。
圭織が両親につれられて、山崎の開くミサを訪れていた。
暁と吏優は揃って讃美歌を歌う壇上からその様子を見つめていたが、特に変わった様子は見受けられない。
「吏優、紅い影って見たことある?」
「え?影?」
暁は数日前の圭織の背後に紅い影を見たことを思い返しながら頷いた。
「なんの警告なのかわからない。梦川さんの様子を見る限りでは憑かれているような気配もない…」
「そもそも悪魔憑きなら、うちに入れないしね。」
「―――……紅か。」
「いつになく、不安そうだね。」
吏優の言葉に暁は曖昧に笑った。
「とにかく、やるっきゃないね。もしもなにか潜んでるなら必ず助ける。」
「そうだね。」
二人は互いに視線を交わして頷きあった。
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