第1章 私生活

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兎羅は亜胡のどや顔を見て、心底悔しそうに自分の席へとついた。 亜胡が自分の席へとつくと早速後ろの友人が亜胡に声をかける。 「ねぇねぇ、今朝はどうよ?トラとの進展は?」 「いろんな意味でないわ」 「あん!冷たい!!」 「キモいよ優妃(ユウヒ)」 友人の反応に呆れたながら答える亜胡。 それを見てか友人の優妃は溜め息をつく 「ほんとに、端から見たら二人付き合ってるとしか思えないのにねー…何で恋愛関係にならないわけ?」 「そうゆう気がどっちも無いからじゃないの?つか、そのセリフ何回も聞いたわ」 同じく、亜胡も呆れたような溜め息を付きながら答える。 それを聞いた優妃は頬を膨らましながら言う。 「もうっ!トラのこと好きな癖に意地はらないの!!」 「あーはいはい。分かった分かった」 動物を相手にしているかのように自分をあしらう亜胡を見て、優妃は余計に亜胡に絡む。 そんなやり取りを少し離れた席から見る人影が三人… .
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