4人が本棚に入れています
本棚に追加
兎羅は亜胡のどや顔を見て、心底悔しそうに自分の席へとついた。
亜胡が自分の席へとつくと早速後ろの友人が亜胡に声をかける。
「ねぇねぇ、今朝はどうよ?トラとの進展は?」
「いろんな意味でないわ」
「あん!冷たい!!」
「キモいよ優妃(ユウヒ)」
友人の反応に呆れたながら答える亜胡。
それを見てか友人の優妃は溜め息をつく
「ほんとに、端から見たら二人付き合ってるとしか思えないのにねー…何で恋愛関係にならないわけ?」
「そうゆう気がどっちも無いからじゃないの?つか、そのセリフ何回も聞いたわ」
同じく、亜胡も呆れたような溜め息を付きながら答える。
それを聞いた優妃は頬を膨らましながら言う。
「もうっ!トラのこと好きな癖に意地はらないの!!」
「あーはいはい。分かった分かった」
動物を相手にしているかのように自分をあしらう亜胡を見て、優妃は余計に亜胡に絡む。
そんなやり取りを少し離れた席から見る人影が三人…
.
最初のコメントを投稿しよう!